今回は、こんな疑問に答えていきます。
- 飼い猫が欲しがるだけエサをあげるのは危険な件について
- 飼い猫がエサを欲しがる原因と対策
現在、2匹の猫と生活しており、2匹とも子猫の時から一緒に生活してきました。
食欲旺盛な猫たちについついエサをあげすぎてしまうこともありましたが、現在はしっかり食事の管理をし適正な食事量を維持しています。
今回は、その経験を生かしてエサを欲しがる時の対策法と注意点を紹介します。
愛猫に与えるキャットフードは、健康に良いものをあげたいな。でも、キャットフードは、種類が多すぎてどれをあげたらいいのか分からないよ…こんな悩みを抱える飼い主さんも多いと思います。私も、家で待ってくれている猫たちに[…]
飼い猫が欲しがるたびにエサを与えるのは危険←適正量をあげよう
飼い猫がエサを欲しがるとなんだか可哀想で、ついついエサを与えてしまう飼い主さんも多いと思いますが、飼い猫が欲しがるたびにエサをあげるのは危険なのですぐにでも辞めたほうがいい習慣です。
その理由は、
- 病気などの健康のリスク
- しつけ面でのリスク
この2つのリスクがあるからです。
例えば、飼い猫が欲しがるたびにエサをあげていると、当然1日に必要なカロリーを越えてしまいますよね。
そんな生活が続くと、猫ちゃんは「肥満」になってしまいます。
人間でも同じですが、「肥満」は百害あって一利なしです。
また、猫ちゃんは毎日の経験から学習し生きるために必要な情報を記憶します。
人間の子供をイメージすると分かりやすいですね。
欲しがるお菓子を駄々こねるたびに与えていては、いづれ「駄々をこねれば手に入る」と学習してしまいます。
猫ちゃんも同じで、欲しがるたびに与えるのは「しつけ」の上でとても悪影響です。
「肥満」になると病気のリスクが高まる
「肥満」の状態の猫ちゃんは丸くふっくらした印象で、とても可愛らしい姿に「猫は、少しくらい太っていたほうが可愛いよね」と思う飼い主さんも多いのではないでしょうか?
でも、猫ちゃんを「肥満」のままにしておくことはおすすめできません。
なぜなら、「肥満」の状態の猫ちゃんは病気や怪我のリスクが高くなるからです。
- 高血圧など循環器系の病気
- 皮膚病
- 関節炎などの関節まわりの病気
- 糖尿病
猫ちゃんの「肥満」のリスクと改善の方法については、コチラの記事で詳しく紹介しているので既に猫ちゃんが太り気味の方や詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
≫【失敗しない】猫の正しいダイエット方法を紹介します←自己判断は危険です
猫は、要求が通ることを学習する
猫ちゃんは、「鳴いたり」「暴れたり」することでエサを欲しいと要求しますが、これに飼い主さんが答えてしまうと「欲しがればもらえる」と学習します。
猫の知能は、人間でいう2歳~3歳児くらいと言われています。
この頃の子供に駄々こねるたびに欲しいものを与えていては、わがままな子に育ってしまいますよね。
猫ちゃんも同じで、「鳴いたり」「暴れる」ことでエサがもらえると覚えてしまいます。
一度、学習してしまうとその後もずっと繰り返すことも少なくありません。
飼い主さんは、毅然とした態度で猫ちゃんに適量のエサをあげるようにする必要があります。
猫がエサを欲しがる原因は?
猫ちゃんがエサを欲しがってもむやみに与えてはいけないことは分かりましたが、そもそもなんでエサをそんなに欲しがるのか気になりますよね。
猫ちゃんがエサを欲しがる原因は次のようなことが考えられます。
- 必要な栄養が不足している
- 欲しがればもらえると思っている
- 病気やストレスの影響を受けている
- お腹いっぱい食べないと満足できない
必要な栄養が不足している
欲しがればもらえると思っている
病気やストレスの影響を受けている
病気やストレスによっても、過食などの症状が出る場合があります。
お腹いっぱい食べないと満足できない
- 他の猫に取られるかもしれない
- 今食べないと次はないかも
- なんだか安心できない
飼い猫がエサを欲しがる時の対策は?
猫ちゃんがエサを欲しがる理由は、状況により様々ですが、上記で紹介した。
- 欲しがれば貰えると思っている
- お腹いっぱい食べないと満足できない
これらの場合については、適切な量のエサで満足できるよう飼い主さんが工夫してあげる必要があります。
猫ちゃんがエサを欲しがる場合の対策はコチラ
- 遊びやスキンシップで気をそらす
- 低カロリーのエサに変更する
- 食事の回数を多くする
- 少量のドライフードをあげる
- 早食い防止用の食器に変更する
- 適度に無視をして相手にしない
遊びやスキンシップで気をそらす
猫ちゃんがエサを欲しがり始めたら、大好きなおもちゃやブラッシングなどのスキンシップをとり猫ちゃんの気をエサから逸らしてあげます。
この方法メリットは、次のとおり。
- 遊びやスキンシップでストレスを発散しながら我慢できる
- 飼い主さんとの絆を深めることができる
特に、元気いっぱいの若い猫ちゃんに効果的な方法ですね。
とはいえ、「遊んであげたいけど、エサを欲しがる時に毎回遊んであげるのは難しい」と感じる飼い主さんもいると思います。
そんな飼い主さんにオススメなのが、自動で遊んでくれる猫用のおもちゃです。
飼い主さんが忙しい時に代わりに猫ちゃんと遊んでくれるので、忙しい飼い主さんでも無理なく満足させてあげることができますよ。
我が家でも使っている人気の自動おもちゃのレビューは、コチラの記事で紹介しています。
≫【正直レビュー】猫壱キャッチミーイフユーキャン2は会社員の強い味方でした【動画あり】
低カロリーのエサに変更する
低カロリーのエサに変更することで、より多くのキャットフードを食べさせてあげる方法です。
他の対策を併用することで猫ちゃんの満足度を高めることができます。
この方法のメリットは、たくさん食べたい猫ちゃんの欲求を満足させてあげられることです。
「お腹を空かせて鳴いている飼い猫を見るのがツライ」飼い主さんにおすすめの方法です。
市販のキャットフードには、たくさんの種類がありますが、「室内猫用や去勢後用」とパッケージに書かれているキャットフードは低カロリーな場合が多いですね。
どんなキャットフードを与えたらいいか分からない飼い主さん向けに、いくつか人気の低カロリーキャットフードのリンクを張っておくので参考にしてみてください。
食事の回数を多くする
食事の回数を増やして、猫ちゃんの空腹感を感じづらくしてあげる方法です。
一般的に、猫ちゃんの食事回数は2~3回程度の場合が多いかと思いますが、3~4回程度に回数を増やして、その分1回に食べるエサの量を調整してあげましょう。
食事の間隔が空いてしまうとそれだけ空腹感を感じやすくなります。
可能な限り食事回数を増やすことで空腹感を抑えることができますよ。
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少量のドライフードをあげる
猫ちゃんがエサを欲しがる時におやつではなく少量のドライフードをあげる方法です。
この方法のポイントは、おやつなどの「一般食」ではなく、ドライフードの「総合栄養食」を与えることです。
この方法は次のようなメリットがあります。
- 栄養バランスを崩さない
- 少量でも満足感を与えやすい
- 猫ちゃんの趣向に影響を与えない
おやつを毎回与えていると、栄養バランスの悪化やおやつ以外を食べなくなるなど、デメリットも少なくありません。
ドライフードであれば、栄養バランスを崩すことなく、少量で満足感を与えやすくおすすめですよ。
・無添加のキャットフードって健康に良いの?・無添加キャットフードの選び方ってあるの?・おすすめの無添加キャットフードが知りたいなと疑問を抱えている方の悩みを解決できる記事になっています。なぜなら、これから[…]
早食い防止用の食器に変更する
食事用の食器をあえて食べづらく時間のかかる「早食い防止用食器」に変更する方法です。
エサを欲しがる猫ちゃんの中には、勢いよく食べてしまい満足感を中々得られない子も少なくありません。
あえて食事に時間のかかる食器に変えることで
- 満腹感を得やすくなる
- 早食いによる吐き戻しの予防
- 胃腸への負担の軽減
などのメリットを得ることができます。
特に元野良猫ちゃんや多頭飼いの場合に「早食い」になり易いので、それらの猫ちゃんに、試してみるといいと思います。
ちなみに「早食い防止用食器」はこんな感じです。
適度に無視をして相手にしない
心苦しいかもしれませんが、時にいは毅然とした態度で無視することも必要です。
猫ちゃんがエサを欲しがる原因の1つである、「欲しがれば貰えると思っている」状態には「無視」が効果的です。
という学習を改めさせる必要があるからです。
注意が必要なのが、「無視」をすることと「無関心」とは違うという点です。
猫ちゃんがエサを欲しがる原因には、病気やストレスが隠れている場合があります。
あくまで、要求に応じない態度を見せるだけで、しっかり猫ちゃんの様子を観察してあげましょう。
飼い猫がエサを欲しがる時にやってはいけない事
飼い猫がエサを欲しがる時に絶対やってはいけない事についても紹介していきます。
猫ちゃんの健康管理や関係構築に失敗しないためにも、「やってはいけない事」についても押さえておきましょう。
- 欲しがる分だけエサやおやつをあげる
- 置きエサで好きな時に食べられようにする
- 猫が嫌がることをしてしつけようとする
欲しがる分だけエサやおやつをあげる
当たり前ですが、エサを欲しがるからと言って欲しがるだけあげるのはNGです。
もちろん、「おやつ」についても同様です。
また、対策で紹介した「少量のドライフードを与える」についても、1日に何度も与えていたらカロリーをとりすぎてしまいます。
食べた分は、食事から差し引くなどバランスをとるように気を付けましょう。
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置きエサで好きな時に食べられるようにする
「猫ちゃんのペースで食べれるから「置きエサ」にするのはどうだろう?」
と思う飼い主さんもいると思いますが、これもおすすめできません。
その理由は、次のとおり。
- 鮮度
- 衛生面
- ペースの調整
この3つで不安が残るからです。
鮮度と衛生面については、想像しやすいと思います。
時間が経てばたつほど鮮度は落ちるし、埃や虫など衛生でも良いことはありません。
また、ペース調整ができる猫ちゃんならいいのですが、エサを欲しがる猫ちゃんに自分でペースを調整するのは困難だと思います。
出来る限り、飼い主さんの目の届く範囲でその都度あげるのがおすすめです。
猫が嫌がることをしてしつけようとする
これだけは、何があってもやってはいけません。
エサを欲しいと鳴くのを辞めさせるために嫌がらせをすることは、猫ちゃんとの関係の悪化やストレスによって体調を崩す原因にもなります。
猫ちゃんが大好きな飼い主さんでも、健康を思ってついつい大きな声を出したくなることがあるかもしれません。
でも、猫ちゃんはその思いをそのまま理解することはできません。
猫ちゃんに適した方法で健康管理をできるように、紹介した対策を根気よく試していきましょう。
飼い猫がエサを欲しがり続ける時は動物病院へ
猫ちゃんがエサを欲しがる原因には、病気やストレスなどの原因が隠れている場合があります。
病気の症状として、「過食」などの症状が出る場合もあるので、突然エサを何度も欲しがるようになったり、他に気になる様子がある場合には、迷わず動物病院に相談に行くのがおすすめです。
普段から定期的に動物病院で健康チェックをしてもらっておくと安心ですね。
猫がエサを欲しがる原因と対策:まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、猫ちゃんがエサを欲しがる原因と対策について紹介していきました。
猫ちゃんの「肥満」は、病気や健康寿命を縮める原因にもなります。
日頃から、飼い主さんが管理し猫ちゃんが健康的に生活できるようにサポートしてあげましょう。
以上ッ